第17回 花とみどりのフォトコンテスト
入賞作品

大賞

「水面を元気に泳いでる」 茅ケ崎里山公園 町野 正樹

講評

受賞のポイントは二つ。まず、画面上半分で来園した人々の姿がとてもバランスよく描かれていること。そして、池面に映った鯉のぼりがとても印象的なことです。通常、水面は暗めに写り反映像も淡くなりがちなので、以前の銀塩写真の暗室操作のようにデータ修正をしたのかもしれませんが(もちろんOK)、画面上部に負けないくらいの色彩・濃度が得られたことで臨場感が増しました。ゴールデンウイークの里山公園の雰囲気が活写されています。



カメラ優秀賞

「丹沢の夜明け」 丹沢 小瀬村 茂

講評

丹沢山塊の東端のピーク・三ノ塔から、富士山などの西の山々ではなく東方を被写体に選び、山岳風景ではなく「厳冬の夜明け」を作画目的としたところが素晴らしい。光の効果を熟知しているのでしょう、昇り始めた太陽の光が最も効果的に風景を照らす瞬間が見事に捉えられています。朝日の明るさが最適だったという幸運も多少あるにしても、山頂の積雪のグラデーション、霧氷の輝き、薄明るい相模湾と、冬の夜明けの「静謐」が描かれて秀逸です。



スマホ優秀賞

「夜空に浮かぶ」 丹沢 清水 知絵

講評

ジャンボクリスマスツリーやイルミネーションなどの入賞作品が過去にありましたが、夜間=難条件のため高機能なカメラで写されたものでした。受賞作は熱気球フライト体験の様子で「光」が主被写体ではありませんが、スマホの夜景描写力が見事。興味の中心になる熱気球を画面右半分に大きくフレーミングして存在感を際立たせ、地上のイルミネーションによって会場の雰囲気が適度に写し込まれました。いかにも夜らしい画面の暗さが絶妙です。



全体講評

今年は昨年に比べて少し応募点数が増えました。コロナ禍は納まりつつありますが、夏の酷暑はますます盛んで影響必至かと思いましたが、順応しつつあるのでしょうか。今回目立ったことは三つ。一つめは新しい被写体が少し入賞したことで、皆さんの被写体発見の努力が実りつつあります。二つ目は女性が増えたこと。そして三つめはスマホ作品が増えたことです。通常のカメラが419点に対してスマホは104点でした。女性とスマホの増加は連動しているようで、本コンテストに興味を持って気軽に応募する方が増えた分、新しい風が吹き始めたのかもしれません。これまで通常のカメラで撮影・応募されていた方には強力なライバルの登場、一層の挑戦に期待します。
今回も入賞と入選作品の差はわずかでした。
「和の趣き」いわゆる額縁構図ですが、被写体に正対し垂直をきちんと出すことで、その特長をよく生かしています。端正なフレーミングが紅葉の鮮やかさを強調しています。
「いつまでも」これもスマホでの撮影ですが、夜の雰囲気(画面の暗さ)がよく出ている露出になっています。ランタンが舞い上がる様子がタイミングよく写し止められています。
「暮色の海」残照に染まる空を映した海面の美しさが、寄せる波の縞模様で一層強調されています。定番ではありますが、渚を歩く人物のシルエットがスケールを感じさせます。
「チューリップと風の吊り橋」隙がなく密度の濃い画面です。空には多数の白雲、背景は風の吊り橋、画面右端に母娘を配して、チューリップ畑=色鮮やかな春の光景を描いています。
「恐竜運動会」昨年から始まった恐竜運動会でいち早く応募。ゴールテープを写し込む手馴れた画面構成で、色違いの三組の走者それぞれを上手にストップモーションしています。

審査員 逸見仁(写真家)



入選





佳作







ジュニア賞



特別賞








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